一寸先も見えない真っ暗闇の中
手探りで未来を探して歩いていた
どこかにあるであろう素敵な宝物
その希望だけをギュッと両手で握り締めて
不安と戦いながら前へ進み続けた
ある日突然 光が辺りを照らした
慣れない目で慌てて周囲を見渡し
私を待っている素敵な宝の場所を
目を凝らし必死で探して気が付いた
私は独り 砂漠のど真ん中
どちらを向いても ただ砂が広がり
どう進んでも何一つ変わらないと
初めて気付き 頭が真っ白になった
光が消えて また闇の中
手の中に何もないのに気が付いた
ショックにうっかり希望を落としたらしい
探す気力もない暗闇の中
今は独り呆然と座り込んでいる
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