本も映画も冒険が終わると いつも「おわり」の札を掛けて その先を僕に教えてくれなかった
手に入れた宝の保持にどれだけの 労力が必要かなど言ってもくれず 冒険の途中には気付きもしなかった 失ったものがどれだけ大切かなど 気付かせてもくれず幕を閉じていた
冒険と栄光の後に続く 現実という道の存在を初めて 知った僕は独り途方に暮れていた