疲れきった私は蹲ったまま 「諦め」と書かれたその札を見つめ なぜかそれを挑戦と思い 立ち上がると一人歩き出した 「諦めの札」をポケットに入れて
あの日から私は歩き続けている 時折「諦めの札」をポケットから出して 眺めては思い直し またポケットに入れて 疲れた体を引き摺り歩き続けている まだ使わない札をポケットにしまったまま