それは幻想痛と同じもの
そうあなたが教えてくれた
今はもう存在しないとは気付かずに
いつまでも信号を送り続けている
鈍い脳からの迷惑な連絡
そこにある筈だから 痛い筈だと
そう勝手に思い込んでいるらしい
今まで痛かったから きっと今も痛いと
勝手に信号を送り続けている
頑固な脳の勘違いらしい
辛い部分はもう終わったから
今はもう痛くも痒くもない
悪いものは切り捨てたから
これからは前に進むだけ
あの頃の痛みも別れの悲しさも
全ては終わった 過去の出来事
それは幻想痛という厄介な奴
あなたがそう教えてくれた
もう痛まないのだと気付かない脳が
信号を送り続けるけれど
本当は痛くも痒くもない
あとはただ前へ進んでいくだけ
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