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ないもの |
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無い物を数えると指の数が足らなかった。
余分な指を買うためにお店に行って、
お店のおじさんに正直に言った。
「無い物数えるので、指をください。」
「何本くらいいるのかな?」
おじさんは訊きまた。
何本かと訊かれても、多すぎて分かりません。
「多すぎて分かりません。」
と私は正直に答えました。
おじさんは感心して、私に言いました。
「へ〜、無い物がそんなにたくさんあるんだ〜。」
「はい!」
私は確信を持って頷きました。
おじさんは微笑んで私に言いました。
「たくさんあっていいね。」
私は嬉しくなって頷いて帰りました。
どうも私はたくさん持っているようです。 |
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