「勇気を出せば何かが変わる」
そんな事をうっかり考えて
思い切って足を踏み出したばかりに
木っ端微塵に砕け散った夢
あんな余計な事さえしなけりゃ
今でも夢見心地の日々を
自分勝手に過ごしていられたのに...
悔しいやらなんだかバカバカしいやら
独りよがりで夢を見ていた自分の
愚かさがやけに恥ずかしいやらで
勇気を出した自分があまりにも憎らしく
勇気の存在にさえ腹を立てていた
あれからやっと時間が通り過ぎ
次の夢へと歩き始めてみると
無駄な夢に今もどっぷり浸かっていない
それがなんだかありがたく思えて
やっと勇気の価値に気が付いた
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