つかまるものもなく 底まで落ちて行った私を 立ち去ったあなたは 気付かなかったでしょう
「どうせまた這い上がってくる」 そう思いながら ほとぼりがさめた頃に 戻ってくるつもりでしょう
でも私には もう綱はありません わざわざ上がる 理由も見当たりません
穴の底に落ちた時 今まで見えなかった 素敵な抜け道を 見つけましたから