ふと目の前の枯れ葉が動き 実は命ある蛾なのだと気付き 私の動きは驚きに止まった
生命の強さと希望の可能性に 喜び笑顔をみせるべきなのだろうが 蛾が苦手な私の背筋は凍り 向かってくる蛾に恐怖を覚え 引き攣った顔で逃げ惑った
全てにもたらす悲しみではなく 現実は私にだけ残酷なのだと ふとした瞬間に気付いたとしたら それは前より良いのだろうか?