「色んな事を知ってるんでしょ」
するとそいつは人差し指と 親指を私の前に差し出し 二本をくっつく程近づけた 「ちょっとしか知らない」とでも言うかの様に
それから考え込む私の肩に そいつは勝手によじ登り 肩車のまま私に掴まると 前方目掛けて大きく指差した
「前に進め」の合図の様に