みなさんは、サンタクロースがどんな生活をしているか知っていますか？

遠い遠い北の国の雪がいっぱい降るところにある家に住むサンタクロース。
優しい奥さんと沢山の小人達に囲まれ、毎日賑やかな家で、クリスマスの準備に大忙しのサンタクロース。

残念ながら、それはおとぎ話の中だけなんです。

本当のサンタクロースは、ひとりぼっち。
奥さんも小人もいません。
他に誰もいない、静かな家で、ひとりで住んでいます。

え？じゃあ、クリスマスプレゼントはどうなっちゃうの？
心配ですよね。

でも、そんな心配はいりません。

サンタクロースは一人でもがんばってクリスマスプレゼントを作っているんです。
ひとりだから、大忙し。
毎日、毎日、一生懸命。
でも、それがサンタクロースには楽しくてしかたありません。
プレゼントを受け取る子供達の嬉しそうな顔を思い浮かべ、ウキウキしながら作っています。
「これをあげたら、驚いて目を見開くだろうな。」
「これなら、大喜びで、歓声を上げるかな。」
そんな風に考えていると、自分まで嬉しくなってきます。
そしてまた元気に、プレゼント作りを続けるのです。

でも、時々、ちょっと手を休めてひとりぼっちの部屋を見渡した時に、ふと寂しくなってしまいます。
「まだわしの事を覚えてくれているだろうか？」
そんなことを考えていると、心配になってきます。
「このプレゼント、気に入ってもらえるだろうか？」
どんどん不安になっていきます。
「一生懸命作っても、喜んでもらえないかも．．．」
そう思うと、悲しくなってきます。

でも、そんなことはありませんよね。
サンタクロースの優しい気持ちは、きっとみなさんに届いていますよね。
そして、みなさんも、クリスマス以外の時にも、たまにはサンタクロースの事を思い出してくれますよね。