見てきた傷の数よりも ずっと綺麗な顔をしているのね 聞いてきた悲しみの量よりも ずっと優しい声で囁くのね
容赦なく襲い掛かり 冷たく突き放し いくつもの涙を吸い尽すあなたは また何も無かったかのように 新しい明日を繰り返す
全ては見てきたことだから もう痛みを感じないのかもしれない いくつもの願いに聞き飽きたから もう待ってはくれないのかもしれない
でも私にはこれが初めてで どんな当たり前のことさえも 戸惑う日々に変わるから 出来たら少しだけでも 優しい手を差し伸べてください