いつも直ぐ傍に現れてくれる
どこのトイレで話しかけても
必ず現れて話を聞いてくれる
その不思議な神様を私は
「便所神様」と呼んでいる
幼い頃からの長い付き合いで
最初は用を足すついでに祈っていた
その内困ると逃げ込むようになり
用が済んでもいつまでも居座って
落ち着くまでずっと祈り続けた
ひとりだけのその落ち着く空間で
勝手に呼びつけてお願いばかりをする
そんなわがままな私を見つめて
その神様はいつも微笑んでくれる
温かい光で心を癒してくれる
いつの日からか私はその神様と
二人だけの時間を楽しんでいる
トイレで喋る私を周りは怪しむけれど
大切な友達との心休まる会話を
便所神様との時間を楽しんでいる
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