「どうしてですか?」 私は不安を隠せずに ありきたりの言葉で あなたに訊いてみた
「どこが嫌なの?」 なんて尋ねてはくれるけど どうにかしてくれそうも ないことは知っている
「どっこもここも」私は 駄々を捏ねるように 一応不満を訴えながら 自慢の苦痛顔をやってみせた
「どうだろう」と一言 笑いながら言うと 私の頭を相変わらず撫でながら いつまでも傍に座っていてくれた