詩とお話でひとやすみ
時折聞こえてくる声。これでも「励まし」って言うんでしょうか?
どっちかって言うと、前向きなんです。
辛い時もありますよね。
腹が立つ時もあります。
「人達」のお話。
ある区切り目にきたようです。
応援したりもするんです。
ある日の出来事。
応援したりもするんです。
応援したりもするんです。
こんな気持ち。
時折聞こえてくる声。これでも「励まし」って言うんでしょうか?
ハイヒールの踵
肩を落として俯いたまま
ソファーに座り溜息をついている
私の横にそいつはある日
座ってハイヒールの踵を見せた

「これをおまえは覚えているだろう」
私の顔を覗き込み微笑むと
差し出してきたそのハイヒールには
5センチは余裕にあるほど高く
硬く細い踵がしっかり付いていた

それはとても遠い昔の事
奈落の底を這いずる様な
辛く苦しく暗い毎日を
ギリギリの線でなんとか耐えていた
片手で崖にぶら下がる様に

ハイヒールはそんな私の片手の
指を時には無意識の内に
そしてある時は意図を持って
何度も踵で踏みつけてきた
信じていた人がハイヒールを履いて

「今ある痛みはこの踵より
あの日々よりも辛くはないだろう」
そいつはそう言って私に微笑むと
頭を撫でて立ち去っていった
ハイヒールを私の膝に残し

ふつうの生活の中で
おねえちゃんと7人のこどもたち
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