翡翠の上を静かに流れる
澄んだ水は朝の光を浴びて
まるで無数の宝石の様に
翡翠の川を飾り輝いている
人々の傷と苦痛の上に
築かれた城を自慢げに飾る
あの翡翠は一体どこの山から
何の為に採られてここに来たのだろう?
綺麗に着飾られ微笑む私も
あの川の様に朝日に照らされて
この見知らぬ土地で輝きながら
人々の憎しみを浴びているのだろう
望まず立ったこの遠い土地で
自由の代わりに渡された贅沢を
持て余す私は一体何の為に
こんな所へ連れてこられたのだろう?
住み慣れた土地に戻ることもなく
日に当たる苦痛に気付いてももらえない
あの翡翠は一体どんな思いで
こんな所へ連れて来られたのだろう?
|