知らない道をゆっくり歩き
周りの景色を観察してみる
珍しくもない雑草なのに
やけに物珍しく見ている自分が
なんだかちょっと可笑しくなってくる

知らない道を歩いていくと
どんどん知らなくなってくる
大して家から遠くもないのに
やけに心細くなる自分が
なんだかちょっと恥ずかしくなってくる

無性に家に帰りたくて
知らない道を早足で歩く
焦りを顔に出さないように
急いで着いた見慣れた家が
なんだかちょっと優しく見えてくる